たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

ウィリアム・ワイラー監督,サイコ・サスペンス『コレクター』

ウィリアム・ワイラー監督『コレクター』米,1965 "The Collector," (direc) by William Wylerずっとアメリカ映画だと思っていて,今回あらためてみるとイギリスの話であった.のに,コロンビアであり,アメリカ映画だった.若いころ見たときの衝撃は強かっ…

『独裁者』--チャップリン

チャールズ・チャップリン監督・主演『独裁者』1940 高齢者は チャップリンを白黒テレビで何度もみているのだが,当時,こどもとしてはすでに古い感じがした.**毎日,アメリカのドラマやアニメをみていたからコメディは「ドタバタ」においてチャップリンを…

天王寺おばあちゃんゾウ『春子 最後の夏』

『春子 最後の夏』人見剛司監督,2015 天王寺動物園のゾウについては知らなかったが,このゾウが死んだときは,小さなニュースになった.横や前を何十回も通りながらも数度だけ.大人になってから一度,その時はカバがおもしろかった. 『春子 最後の夏』飼…

鈴木亮平の『エゴイスト』

松永大司監督『エゴイスト』2023,東京テアトル大阪でふつうにくらしているとゲイの人をみかけることはあっても暮しで関りをもつことはほとんどない. **テレビの『昨日何食べた』は はじめはおもしろく感じたが私たちと何ら変わりない生き方を示しはするが,…

チャ・テヒョン『風と共に去りぬ!?』

キム・ジュホ監督『風と共に去りぬ!?』2012朝鮮王の若きイ・サンの時代,冷蔵庫などないので採氷して氷室で保存.暑くなると宮廷や市場にだすという強大な利権・政治が舞台. ヤン(イ・ムンシク)の書店で乱読しながらぶらぶらくらすドンム(チャ・ヒョン…

『クロッシング』--「脱北」のイメージと現実

『クロッシング』2008, キム・テギュン監督脱北については,いくつかの映画やドラマで見聞きしています.想像はするのですが私たち日本人には現実感がありません.***『クロッシング』の主人公,ヨンス(チャ・インピョ)は,元サッカー選手の鉱夫.貧しいの…

イ・ソンギュンの『キリング・ロマンス』---韓国映画祭の慧眼

イ・ウォンソク監督『キリング・ロマンス』2023, 韓国〈駐大阪韓国文化院「大阪 韓国映画祭」〉私は,イ・ハニを『エクストリーム・ジョブ』で衝撃的に見直しました.『キリング・ロマンス』はさらに前進しているのですがそれがイ・ソンギュンの変態的な演技…

索引 3 欧米の映画

【あ】 アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男(2015独) アガサ・クリスティー ねじれた家(2017英) アルマゲドン(1998米) 暗殺のオペラ(1970伊) イエスタディ(2019英) 硫黄島からの手紙(2006米) 女の一生(2016白) 【か】 かくも長き不在(1961仏) 切り裂…

芸の道はそんな道--のような『ブラック・スワン』

ダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』2010,米 バレエには興味がないというより縁がないのですが,近年,バレエ・ブームである,とテレビで数か月前にいってました.「白鳥の湖」という作品があることは知っていても白鳥と黒鳥を一人のバレリー…

原節子の『晩春』--小津安二郎(1)

小津安二郎『晩春』昭和24年(1949)1949年を思い出すには すでに90歳くらいの人でないともう不可能でしょう.私にとっても戦後のイメージは自分のうっすらとした記憶なのか50年代後半からみてきた映画やドラマのイメージによってつくられたものなのかもうわか…

『つぎにくるソヒ』または『あしたの少女』--(2),あるいは,宝塚宙組生自死について(2)

宝塚について(2)---法の問題と倫理の問題昨日,被害者家族側の代理人弁護士が記者会見をおこないました.当然ネットでは,ファンが話題にします.被害者側にたつ人と劇団側にたつ人.*** ネット記事やファンブログをみて思うこと. ①遺族側弁護士が,いくら…

『ローマの休日』--ラブ・コメの原点

『ローマの休日』ウィリアム・ワイラー監督,米,1953こどものころから高年まで二三度みてそれから20年以上たってほとんど覚えていないのでまた見た.若きオードリー・ヘプバーンの魅力を存分に描いだした「ロマンティック・コメディ」.※「ラブ・コメ」とは…

バスにのる『窓の外は冬』

『窓の外は冬』2020,イ・サンジン監督<<大阪韓国映画祭>>韓国映画祭で選ばれてなかったら私はみることがなかっただろう小さな作品です. 大人へとかわりつつあるふつうの若者が夢の挫折と失恋とをこころの奥底に沈めて現実のじぶんをとらえようとする静かな…

チャ・テヒョンの『マイ・ハート・パピー』あるいは『モンムンイ』

キム・ジュファン監督『モンムンイ』2023多くて<<韓国映画祭>> 駐大阪韓国文化院初めて韓国映画をみたのは,アン・ソンギを知ったころで『アジア映画祭』でした.一般の映画館が800円くらいだったかで,アジア映画祭は1本600円.私は中国映画がおもしろいと…

チャ・ミギョンの『京都から届いた手紙』

キム・ミンジュ監督『京都からきた手紙』2022,韓国<<第9回韓国映画祭>>駐大阪韓国文化院一昨年に「韓国映画祭」があると知って応募して今回もわりとチケットがあたったので,うれしい(明後日の分もあたった)のです.4日間で6本の映画が上映されます.その1…

宝塚歌劇団--教育(指導)の水準と効率

団員の自死9月末, タカラジェンヌが飛び降り.文春がいじめによる自殺だといい,劇団側がいじめを否定. 文春が続報. 遺族の発言を一般人はきくことがありませんでした. **宙組は公演中止. 11月17日に劇団の発表があると思っていたら 11月10日,遺族の代…

イ・ソンミン『復讐の記憶』--自己の記憶と歴史としての記憶

ナム・ジュヒョク『復讐の記憶』2022,イ・イルヒョン監督,韓国80代の老人が自分たちの歴史に復讐する.認知症の彼は文字通り歴史の記憶が薄らいでいきます. 『復讐の記憶』自分の記憶がうすれていくピルジュ(イ・ソンミン) 宣伝動画から 日本の統治下で…

瀧口夕美『民族衣装を着なかったアイヌ』――「先住民」のイメージ

瀧口夕美『民族衣装を着なかったアイヌ』2013,sure私は,沖縄や北海道のことを考えたりすることもなかったし,貧しいせいで旅行にいくこともない.**ウクライナ紛争がおこってから積極的にではないが「侵略」について目がいくようになった.そして,パレスチ…

『イエスタディ』――ビートルズの記憶

ダニー・ボイル監督『イエスタディ』2019,英 ビートルズの「Now And Then」が発表された.私たち老人はYOUTUBE上でずっと前から誰かがアレンジした「NOW AND THEN」をきいていた.不確かな記憶だがFree As A Bird の制作のとき 3曲めの「新曲」として編集さ…

ソル・ギョングの『公共の敵』

カン・ウソク監督『公共の敵』2002年カン・ウソクという名をはじめて知りました.しかし,『シルミド』2004, 『黒く濁る村』2010をみていました.***そして『ソウォン』2013でみなおしたソル・ギョングがもっと若かった『公共の敵』でさらにみなおし,『シ…

船越英二主演・市川崑監督『野火』--靴の話

市川崑『野火』1959年,大映私の記憶があいまいで混乱していて『野火』はカラーでみたようなつもり.しかし,カラーの塚本晋也版は2015年のようだから感覚では2000年くらいの作品の気がしていたから,みたこともはっきりしない.市川崑のモノクロ作品は何十…

ソル・ギョングの『ソウォン/願い』--演技の演技

これもイ・レでした---『ソウォン』2013,韓国あとで気づいたのですが,このソウォンという少女はイ・レでした.『ソウォン』の翌年に『犬どろぼう完全計画』.雰囲気が似ているなとおもいつつも同一人物とは気づきませんでした. 『ソウォン』大人にはできな…

映画のもつちから『あしたの少女』――つぎにくるソヒ

ペ・ドゥナの視点『あしたの少女』チョン・ジュリ監督,2022こんな構成が可能なのか,というのは『安楽椅子探偵』を楽しみにした世代にはわかる「出来事」と「真実」であるが,私たち日本人は『カメ止め』でそのもっとも成功した映画をみています.『あした…

『ドライビング ミス デイジー』数十年ぶりに見て

『ドライビング ミス デイジー』1989,米私のすまいのテレビはデジタル放送以降みれなくなっているのでときどきくちかけた実家で見ます.**昔,近所のレンタル屋で借りてみた作品.当時,私は,ヨーロッパ映画をみにいき,テレビでは,深夜の水木の映画番組…

元気なこどもたちの映画『ラストサマーウォーズ』

2022年『ラストサマーウォーズ』宮岡太郎監督先日.テレビでやっていたので,みました.元気のいい子どもたちがいきいきと演じていました. ストーリーはあっさりめ. 白黒テレビ時代を思い出す.チャコちゃん,とか. だからこそ,ですが,カメラや演出をも…

少年のころの記憶『永遠の0』---なつかしい戦記

岡田准一『永遠の0』山崎貴監督,2013はじめてみたが自分の小学生のころを思い出しました.厚紙でつくられたグライダーのようなものが駄菓子屋にうっていて10円で買います.先っぽに鉛がついていました.それが,日本機であったり,アメリカ機であったりす…

キム・ギドク『アリラン』――生きるための映画

山小屋のキム・ギドク『アリラン』2011年,韓国『絶対の愛』(2006) 『嘆きのピエタ』(2012)『The NET』(2016)が,同じ監督だとは気づいていなかった.そもそも,他人の名前を憶えられなくなっているしましてや外人の名前は覚えられない.『アリラン』と4作見…

『SP:国家情報局 ミスター・ZOO』

イ・ソンミン『ミスター・ZOO』2020年,韓国中国からの親善大使ミンミンが誘拐されます.シェパードのアリと動物嫌いの国家情報局のチュ(イン・ソンミン)が救出に成功するまでの物語.映画としては,ファンタジーでこども向けの健全なサスペンス. イ・ソ…

現代の不安ーー北川景子の『スマホを落としただけなのに』

中田秀夫監督『スマホを落としただけなのに』2018年,東宝われわれ大阪人が「北川景子」といえばまず思い浮かぶのはそういうあなたは北川景子さんではないですか!ーーーゆるしましょう!のあき恵ねえさんではないでしょうか.彼女が,現在もこのネタをやっ…

大泉洋の『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

前田哲監督『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』2018,松竹名前も知っているし,顔も思い浮かぶ.wikipediaをみると実際に,見たことのあるテレビ番組や映画は思い当たらなかった,けど有名な人であることを認識していた.つまり大泉洋という人のことを…