100 映画・ドラマ
『カルメン 故郷に帰る』木下恵介監督,松竹1951かなり若いころにテレビ放映されて見たのですが,途中でやめてしまいました.50年以上たったと思います.いまみると面白い.日本初の「総天然色映画」ということ.1951年という時代(戦後6年).のことを何と…
成瀬巳喜男監督『放浪記』東宝1962年『放浪記』は森光子を思い出しますが,見たこともなかったし林芙美子のことも知りませんでした.高峰秀子生誕100周年というひかえめな風潮がなければ,高峰秀子じたいに興味をもつことがなかったかもしれません.***これ…
【さ】少年の君,(中,2019) 【は】 ピザ! (カラスの卵),(印,2014)
『喜びも悲しみも幾歳月』木下恵介監督,松竹1957高峰秀子生誕100年ということで少し遠い映画館ではあったのですが,『二十四の瞳』を見ました.平日の昼,私の世代でにぎわっていました.現役世代はさすがにいない.ほんとうは『細雪』と『息子よ,衝動殺人…
小津安二郎監督『麦秋』1951何度もテレビで放映されてきているでしょうが,私は,たぶん見ていない.若いころは,欧米の映画のほうが圧倒的におもしろいと思っていたので, 『麦秋』紀子の暮らす家庭 寅さんも角川も1本ずつしか見ませんでした. **黒沢,小…
ウィリアム・ワイラー監督『コレクター』米,1965 "The Collector," (direc) by William Wylerずっとアメリカ映画だと思っていて,今回あらためてみるとイギリスの話であった.のに,コロンビアであり,アメリカ映画だった.若いころ見たときの衝撃は強かっ…
チャールズ・チャップリン監督・主演『独裁者』1940 高齢者は チャップリンを白黒テレビで何度もみているのだが,当時,こどもとしてはすでに古い感じがした.**毎日,アメリカのドラマやアニメをみていたからコメディは「ドタバタ」においてチャップリンを…
『春子 最後の夏』人見剛司監督,2015 天王寺動物園のゾウについては知らなかったが,このゾウが死んだときは,小さなニュースになった.横や前を何十回も通りながらも数度だけ.大人になってから一度,その時はカバがおもしろかった. 『春子 最後の夏』飼…
松永大司監督『エゴイスト』2023,東京テアトル大阪でふつうにくらしているとゲイの人をみかけることはあっても暮しで関りをもつことはほとんどない. **テレビの『昨日何食べた』は はじめはおもしろく感じたが私たちと何ら変わりない生き方を示しはするが,…
キム・ジュホ監督『風と共に去りぬ!?』2012朝鮮王の若きイ・サンの時代,冷蔵庫などないので採氷して氷室で保存.暑くなると宮廷や市場にだすという強大な利権・政治が舞台. ヤン(イ・ムンシク)の書店で乱読しながらぶらぶらくらすドンム(チャ・ヒョン…
『クロッシング』2008, キム・テギュン監督脱北については,いくつかの映画やドラマで見聞きしています.想像はするのですが私たち日本人には現実感がありません.***『クロッシング』の主人公,ヨンス(チャ・インピョ)は,元サッカー選手の鉱夫.貧しいの…
イ・ウォンソク監督『キリング・ロマンス』2023, 韓国〈駐大阪韓国文化院「大阪 韓国映画祭」〉私は,イ・ハニを『エクストリーム・ジョブ』で衝撃的に見直しました.『キリング・ロマンス』はさらに前進しているのですがそれがイ・ソンギュンの変態的な演技…
【あ】 アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男(2015独) アガサ・クリスティー ねじれた家(2017英) アルマゲドン(1998米) 暗殺のオペラ(1970伊) イエスタディ(2019英) 硫黄島からの手紙(2006米) 女の一生(2016白) 【か】 かくも長き不在(1961仏) 切り裂…
ダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』2010,米 バレエには興味がないというより縁がないのですが,近年,バレエ・ブームである,とテレビで数か月前にいってました.「白鳥の湖」という作品があることは知っていても白鳥と黒鳥を一人のバレリー…
小津安二郎『晩春』昭和24年(1949)1949年を思い出すには すでに90歳くらいの人でないともう不可能でしょう.私にとっても戦後のイメージは自分のうっすらとした記憶なのか50年代後半からみてきた映画やドラマのイメージによってつくられたものなのかもうわか…
『ローマの休日』ウィリアム・ワイラー監督,米,1953こどものころから高年まで二三度みてそれから20年以上たってほとんど覚えていないのでまた見た.若きオードリー・ヘプバーンの魅力を存分に描いだした「ロマンティック・コメディ」.※「ラブ・コメ」とは…
『窓の外は冬』2020,イ・サンジン監督<<大阪韓国映画祭>>韓国映画祭で選ばれてなかったら私はみることがなかっただろう小さな作品です. 大人へとかわりつつあるふつうの若者が夢の挫折と失恋とをこころの奥底に沈めて現実のじぶんをとらえようとする静かな…
キム・ジュファン監督『モンムンイ』2023多くて<<韓国映画祭>> 駐大阪韓国文化院初めて韓国映画をみたのは,アン・ソンギを知ったころで『アジア映画祭』でした.一般の映画館が800円くらいだったかで,アジア映画祭は1本600円.私は中国映画がおもしろいと…
キム・ミンジュ監督『京都からきた手紙』2022,韓国<<第9回韓国映画祭>>駐大阪韓国文化院一昨年に「韓国映画祭」があると知って応募して今回もわりとチケットがあたったので,うれしい(明後日の分もあたった)のです.4日間で6本の映画が上映されます.その1…
ナム・ジュヒョク『復讐の記憶』2022,イ・イルヒョン監督,韓国80代の老人が自分たちの歴史に復讐する.認知症の彼は文字通り歴史の記憶が薄らいでいきます. 『復讐の記憶』自分の記憶がうすれていくピルジュ(イ・ソンミン) 宣伝動画から 日本の統治下で…
ダニー・ボイル監督『イエスタディ』2019,英 ビートルズの「Now And Then」が発表された.私たち老人はYOUTUBE上でずっと前から誰かがアレンジした「NOW AND THEN」をきいていた.不確かな記憶だがFree As A Bird の制作のとき 3曲めの「新曲」として編集さ…
カン・ウソク監督『公共の敵』2002年カン・ウソクという名をはじめて知りました.しかし,『シルミド』2004, 『黒く濁る村』2010をみていました.***そして『ソウォン』2013でみなおしたソル・ギョングがもっと若かった『公共の敵』でさらにみなおし,『シ…
市川崑『野火』1959年,大映私の記憶があいまいで混乱していて『野火』はカラーでみたようなつもり.しかし,カラーの塚本晋也版は2015年のようだから感覚では2000年くらいの作品の気がしていたから,みたこともはっきりしない.市川崑のモノクロ作品は何十…
これもイ・レでした---『ソウォン』2013,韓国あとで気づいたのですが,このソウォンという少女はイ・レでした.『ソウォン』の翌年に『犬どろぼう完全計画』.雰囲気が似ているなとおもいつつも同一人物とは気づきませんでした. 『ソウォン』大人にはできな…
ペ・ドゥナの視点『あしたの少女』チョン・ジュリ監督,2022こんな構成が可能なのか,というのは『安楽椅子探偵』を楽しみにした世代にはわかる「出来事」と「真実」であるが,私たち日本人は『カメ止め』でそのもっとも成功した映画をみています.『あした…
『ドライビング ミス デイジー』1989,米私のすまいのテレビはデジタル放送以降みれなくなっているのでときどきくちかけた実家で見ます.**昔,近所のレンタル屋で借りてみた作品.当時,私は,ヨーロッパ映画をみにいき,テレビでは,深夜の水木の映画番組…
2022年『ラストサマーウォーズ』宮岡太郎監督先日.テレビでやっていたので,みました.元気のいい子どもたちがいきいきと演じていました. ストーリーはあっさりめ. 白黒テレビ時代を思い出す.チャコちゃん,とか. だからこそ,ですが,カメラや演出をも…
岡田准一『永遠の0』山崎貴監督,2013はじめてみたが自分の小学生のころを思い出しました.厚紙でつくられたグライダーのようなものが駄菓子屋にうっていて10円で買います.先っぽに鉛がついていました.それが,日本機であったり,アメリカ機であったりす…
山小屋のキム・ギドク『アリラン』2011年,韓国『絶対の愛』(2006) 『嘆きのピエタ』(2012)『The NET』(2016)が,同じ監督だとは気づいていなかった.そもそも,他人の名前を憶えられなくなっているしましてや外人の名前は覚えられない.『アリラン』と4作見…
イ・ソンミン『ミスター・ZOO』2020年,韓国中国からの親善大使ミンミンが誘拐されます.シェパードのアリと動物嫌いの国家情報局のチュ(イン・ソンミン)が救出に成功するまでの物語.映画としては,ファンタジーでこども向けの健全なサスペンス. イ・ソ…