211 日本文学
志賀直哉『小僧の神様』(岩波文庫)きょう奈良公園をぬけて入江泰吉記念写真美術館にいくとちゅう「旧志賀直哉居宅」という標示がめにとまった. 奈良公園 先週だったか『デイヴィッド・コパフィールド』のペゴティー兄のことば「引き潮になったら逝っちま…
宇佐見りん『推し,燃ゆ』(河出書房新社)若い人の書く,あたらしい小説は,もう読む時間がないから,さけようと思っていました.家人のすすめの『推し,燃ゆ』.驚いたのは,文体の整い方.私たちがむかし国語でならったいい文章の見本です.**母が……クラ…
ドナルド・キーン『日本を寿ぐ―九つの講演』新潮選書,2021ドナルド・キーンほど,日本人らしい日本人として日本文学を研究し,愛した,ふつうの日本人にもわかりやすい文学者を私たちは知らない.しかし,私は知っているわけでもない.新聞連載ですこし読ん…