たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

わたしのアジョシ My Mister

日本語タイトル『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』は,
しっくりこない.

韓国ドラマをみていると,
アジョシというのは,「おじさん」より若い人につかっているような感じだ.
「ディア」というのも,日本でつけたようで,英語表記は「My Mister」.

日本語の「おじさん」というのは,

蔑みのニュアンスがあるから「ディア」をつけるしかなかったし,

カタカナもつけて二重タイトルしたのだろうか.

 

世評で,映画のようなドラマ,というフレーズをみるが,
とんでもない.
映画はたかだか2時間の作品.

80分くらい16回も連続する作品は
映画館ではみれない.
映画をはるかに超えていて,
これこそテレビドラマといえる.

とにかくすごいドラマで,
自分が

ソウルのその庶民の町でおこっている物語を
みているようなリアリティがある.

そんなことあるかではなく,
そうだったのか,と納得がいく.

初めはサスペンスドラマかと思うくらい
はらはらして,
その緊張感を維持したまま,
何とか事態が好転してくれないかと
まつしかない.


ふつうに生きることを望む日本人にとって
ふつうに生きるとは
どういうことで
どう生きることなのかを
考える機会になるはず.

教訓が語られることは少ない.


すべての登場人物とじぶん自身を対比して
ドラマを理解することで
ドラマにつかまえられてしまう.

脚本,カメラ,音楽,すべての演者が
幸運な偶然により
ひとつの優れた作品をうみだした.

テレビの世界であるのに,
すぐそこにある世界なのだ.

じぶんの生き方を方向づける考えが
あるかもしれない.
しかし,そのリアリティにとらえられているのに
見る者は幽霊のように
何もいうことはできない.

 

 

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