『チャンピオン』2018, 韓国
韓国語で,ファイティンというのは
よく耳にするから,邦題はそうなっているが,
チャンピオンという方が
悲哀を感じられる.
マ・ドンソクの小心者でいて
いざというときに
頼りがいのある人格と腕力・体力は
人情味をかもしだす.
腕づもうをみると
私は,
誰かが骨折しないか,ひやひやする.
大男同士が
全力と全体重を右腕にかけるのだから
こわくてしかたがない.
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クォン・ユル演じる
知的でずるがしこいマネージャーの
くみあわせと,
ハン・イェリの不幸でいて
たくましくいきている感じが,
予定調和的ではあるが,うまく話をはこんでいく.
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こんなコメディにも
社会のゆがみや,厳しさを
表現している韓国の
ふところの深さを思い知る.
家族って,そんなに大切なものだったのか
と気づかされるけれども
私たちの社会には
そんなかけらもないように思う.