たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

『今夜,ロマンス劇場で』―映画の世界

『今夜,ロマンス劇場で』

Gyao

 

Gyaoは無料でありがたいし,
プロジェクターでみるとき
コマーシャルもほとんど入らない.

安物のスクリーンを
襖の前にたらしているから,
音響を我慢すれば
わりと満足している.

『今夜,ロマンス劇場で』武内英樹,2018は
公開当時,プロットには興味をもったが
みにいくこともなかった.

歳をとって
若い有名な俳優の顔と名前が覚えられなかった.

綾瀬はるか,は名だけ聞いたことがあった.

ロマンス劇場 綾瀬はるか

プロットから
結末までストーリーを予測していたが
ちがった.

主役の坂口健太郎は,
はじまってすぐ「シグナル」の人か?
と思い,
不安だった.

どうも,助監督らしさというか
下積み感が感じられず,
誠実な若者という感じだけが
キャラクターとしてでていた.

坂口健太郎

日本映画の現場のおもしろさは
『鎌田行進曲』深作欣二1982で
私たちは見てしまっている.

何回もみてきたから
どうしても
くらべてしまう.

いくつかの演出上のしかけは
しかけでしかない.


「ロマンス劇場」には,弱さやずるさ
そして真心,強さというものが
描かれずにいる.

きびしいことをいっても
みんないい人なのである.

俳優俊藤龍之介や社長の娘にしても
障害にはならないので,
主役の男女の人間的な気づきを促しはしない.

人生の悲哀や喜怒哀楽が
薄まった「現代」を描いているともいえる.