韓国ドラマには,食事シーンがとても
多くでてきます.
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私がキム・ヘスのすごさを知った『オフィスの女王』では,
さまざまな「食」にまつわるエピソードがでてきます.
仕事につかれた社員たちが,
職場の人間関係をもちこして
食事と酒で
仕事を語り合います.
店の壁や柱には手書きの
メニューらしき貼り紙が見られます.
これは,セットなのでしょうか.
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柱の文字をメモして(ハングル入力?),
意味を検索してみました.
「ホルモン」と「焼き」らしいので「ホルモン焼き」
たしかに,コリアタウンに同じようなテーブルがありました.
若い客が大きな豚バラを焼いていました.
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ソン・ヒョンジンの『ブラック・ドッグ』.
はじめて彼女にぴったりの臨時教員役で,
現実の私立高校のすがたをみているようです.
仕事とは何か,教育とは,生きるとは.
臨時教員ハヌルが実の両親以上に
恩を感じているククス(麺)屋があります.
調理場のカウンターの手前に配膳台があり
食器がつんであります.
女性店主がもつ客(社会)への
距離感覚が伝わります.
ことばが必要なとき,
彼女はすっと,テーブルの横にいるのです.
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『ブラック・ドッグ』の主な舞台は
高校の職員室です.
先生たちもベテランになれば
遅くまで仕事をするだけではなく,
つきあいで「食事」をし,
情報交換.
お金があるからかもしれませんが,
ほんとにおいしそうな鍋料理や
炒めもの,お浸し,キムチやら
テーブルにならびます.
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若いころ私が経験した居酒屋は,
まずビール.
キャベツ,枝豆,
唐揚げ,焼き鳥,フレンチポテト,
ほっけ,焼きそば.
アルコールをのめない私には
楽しくない日々でした.
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日本人の食生活は質素だった,
といいます.
江戸時代の城主でさえ
そんなに豪華な料理ではなかった,と.
昨年みた日本版『彼女はきれいだった』で
チェ・シウォン役の俳優が
定食屋で納豆をまぜるシーンが2度
ありましたが,
もとの韓国版では,
トッポッキやおでんを屋台でたべてたような
イメージがあり,
状況の差を感じました.