たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

『ブラックドッグ』新米教師コ・ハヌル

ソ・ヒョンジン『ブラック・ドッグ』2019-20

 

Gyao

この人の出演ドラマはいくつも見てきたのですが,
なんとなく「火の女神ジョンイ」の嫌われ役がしっくりきて,
「スベクヒャン」以降,主演がふえていたことを
知りませんでした.

『ブラック・ドッグ』は
ラ・ミラン(進学部長),キム・ホンパ(校長),チョン・ヘギュン(教務部長)
が出演していたから見はじめたのです.
※この俳優なら,たぶん面白い,という「カン」が
ついてきましたから.

この3人の1人でも出演していたら,見てしまうのです.

『ブラックドッグ』キム・ホンパ,ラ・ミラン,チョン・ヘギュン


ドラマ冒頭のエピソードからおもしろい.
まだ,主役どころかこの3人のだれも登場していない.
知っている顔は,臨時教員の男(調べるとテ・イノ)だけ.

**
このドラマは,ネットでっみると

教師版「ミセン」と宣伝されています.
「ミセン」2014はおもしろかったです.

『ミセン』 イ・ソンミン,イム・シワン

頼りない感じの若者を
育てていく会社というシステムが描かれていて,
助演?のイ・ソンミンが実はドラマの要で
あったと思った作品でした.

***
ところが『ブラックドッグ』は
主演のソ・ヒョンジンが学校の
バラバラの要素を関連付け
ひとつの職場として現実味をえるのです.

採用試験,コネ,派閥,
臨時教員,正教員,
勤務評価,先輩・後輩,
生徒アンケート,保護者クレーム,
希望部署,昇進,など

思いつく職場の問題点で
ほとんどこの社会がおおわれています.

『ブラックドッグ』 職場の風景

さらに,仕事としての大学受験指導.

成績ランクと調査書によって,
生徒の将来がきまります.

授業はだれのためにするのか,
放課後の特進クラブ「イカロス」が
設置されたのです.

学校全体がハングク大学合格をめざし
動き出します.

 

テチ高校で進学相談に応じる臨時教員コ・ハヌル(ソ・ヒョンジン)


授業は大学合格のためにあり,
入試制度の変更に学校はおろおろするのです.

教師たちは,それぞれが自分の立場をまもりながら
正しいと思う判断をしたり,保留したりします.

悪意ではありません.
みている側には
誤った判断に思えても
彼らには教師としての判断をしているのです.

**

日本の状況と少しも変わりません.

私が少しだけかいまみた
日本の職員室もそこにあるように
思いました.

『ブラックドッグ』非正規雇用のコ・ハヌル