たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

マ・ドンソクもでる『スタートアップ』

『スタートアップ(始動)』2019,チェ・ジョンヨル監督

(Gyao)


チラシをみたときに
いきたいと思ったけど
理由はわすれましたが,
いきませんでした.

とてもみたかった,青春コメディー.


**
テギルが,高校を辞めて
中華料理屋の出前持ちをしながら
現実社会とむきあっていきます.

30代のパク・ジョンミン
18歳のテギルを演じ,

母(ヨム・ジョンア)や
謎の料理人コソク(マ・ドンソク)
親友(チョン・ヘイン),
孤高のボクシング娘(チェ・ソンウン)
すべてを受け入れる店主(キム・ジョンス)

など
それぞれが
他人にはいわないでいる事情があり
孤独に闘っていたのでした.

このような心理状況の設定や
社会関係,貧困の問題を扱うのは

2010年代の韓国映画の特殊性/普遍性です.

『スタートアップ』町金の指導を受ける親友サンピル

韓国映画への批判は
しばしば,この社会性や庶民派の思想性に
むけられます.

世界のいやな面を
みたくない
コメディならコメディらしく,とか
こんなことは
韓国でしかおこならい,とか.

『スタートアップ』テギル(右端)と暮らす仲間

昭和の私たちには

そういうことが
目の前でおこっていました.

いまでは
それらが,
現実社会がもっと悪質になっていることが
わかっていても
その罠の中にはまっています.

少なくとも私は
その中にいるので,
なぜこうなっているのか
年老いても
知りたくもあるのです.

『スタートアップ』チンピラ(右;たぶんソンヒョク)

マ・ドンソクの楽しいところは
しゃしゃりでていないのに
圧倒的な存在感を
ただよわせているところ.

体格と顔面,
つまり
出オチ.

『スタートアップ』中華料理屋の家の中

この人がでてくると
いつも
どのような設定なんだろう,と
想像しないわけには
いきません.

コソクもじぶんのことで
せいいっぱいに
いきてきました.

店主が
この4人をそれぞれの事情を
みてとって
受け入れていきます.

**
爆笑映画でありながら

説教くさい人生ドラマを
私は歓迎します.

若本たちは
オンボロの原付で
疾走するのでした.

『スタートアップ』テギルとサンピル