『私たち,家族です』2020,韓国
(Gyao)
私は,Netflixやらがわからないのと
金銭上
Gyaoの無料配信分で満足しているのですが,
スタジオドラゴンの
話題作をみることが少ないようです.
『私たち,家族です』は
韓国のケーブルテレビで放送されたものということ.
私のすきなハン・イェリとキム・ジソクが
出演しているので
見ることにしました.
すると,
もひとりチョン・ジニョンがでていて
続けてみようと決心.
**
夫サンフン(チョン・ジニョン)が
妻ジンスク(ウォン・ミギョン)から
「卒婚」をいいだされます.
長女(40手前?);ウンジュ(チュ・ジャヒョン),夫は医師(キム・テフン)
次女(30代前半);ウニ(ハン・イェリ),出版社勤務,独身.一人暮らし.
息子(20代);ジウ(シン・ジェハ)「ウリ・マンネ(私たちの末っ子)」.
子どもがそれぞれの生活を
もっていて
老年である妻にとって
夫は,みるのもいやな存在なのです.
日本の庶民の家庭と
かわりません.
チョン・ジニョンは
(私にとっては)
まだまだ若い役者ですが,
服装,その言葉,行動ともに
じぶんをみているようなのです.
もう第1話から
「私にとっては」主役は
この(まだ少し若い)老夫婦なのです.
ほんとは,次女のウニが主役であり
彼女からみた家族の姿なのですが.
そして,このまだ少しは若い,
ということが
この物語を深刻に,そして
人間的に進めていく設定なのです.
40年いっしょにくらしてきた
家族でも
そんなにおおくのことを知っているわけでもないし,
理解よりも誤解の方が多い―
私たち男は
家族を養う社会をしくんできたのに,
たいはん
下層の人間として,
家族をあとまわしにして
働かされてきたのです.
**
ずっといっしょに暮らしてきたからこそ
誤解があふれていて
それぞれががまんして
ほんとのじぶんの気持ちを
押し隠す人生になっています.
家庭を持った当初は
こんなに
息苦しいものになるとは
予想しませんでした.
何十年も前のことを
思い出すし,
こどもが幼いころは
ほんとうに楽しかったように
思い返すこともあります.
**
孤独なサンシクが
ひとり夜間登山で
頭をうち,
22歳の心にもどります.
そこから
老いた自身と妻
そして成長したこどもたちを
とらえなおし
家族それぞれが
サンシクを軸に
じぶん自身をみつめ,語りはじめるのです.
このドラマは
私の感傷的な予想のようには
展開しませんでした.
もっと,
現代社会で実際的に
家族をとらえ
ともに生きていくヒントが
いくつも示されています.
老人には残された年月しかないし,
こどもたちは
自分の生活でせいいっぱい.
バラバラにみえても
助け合うことはできるはずです.