「瞳の奥の殺人」2017, 監督キム・ソルメ
「瞳の奥の殺人」2017,Gyao
主演のバロという俳優を
「神様がくれた14日間」(2014)の
特別なキャラクターでおぼえました.
最近「アングリー・ママ」(2015)でみつけて
おもしろい,と思っていました.
「悪い刑事」(2018)でも
若い刑事を演じていて
サスペンスには
見る側がどれだけ製作者の意図を先読みできるのか
という愉しみがあります.
予測を上回ったり
じぶんの方がおもしろそうな展開を想像していたり.
その判定は,
だれもしてくれませんが,
ひとりで楽しむ分,
サスペンスのみかたが2倍になるので
「瞳の奥の殺人」は,はじめのシーンで
こちらの想像力をかきたてます.
最近の韓国映画としては,
人物設定が,ややステレオタイプ化されています.
ハリウッド映画や日本映画に近いともいえます.
とくに刑事たちが,
被害者から遠いところが
リアルというより滑稽にみえます.
主人公たちはふつうの若者.
それぞれが,闇をかかえている弱い人間.
誰をたよったらいいのでしょうか,
どうやって,危機から逃れることができるのでしょうか.
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