たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

イ・ソンギュンの『キリング・ロマンス』---韓国映画祭の慧眼

イ・ウォンソク監督『キリング・ロマンス』2023, 韓国〈駐大阪韓国文化院「大阪 韓国映画祭」〉私は,イ・ハニを『エクストリーム・ジョブ』で衝撃的に見直しました.『キリング・ロマンス』はさらに前進しているのですがそれがイ・ソンギュンの変態的な演技…

索引 3 欧米の映画

【あ】 アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男(2015独) アガサ・クリスティー ねじれた家(2017英) アルマゲドン(1998米) 暗殺のオペラ(1970伊) イエスタディ(2019英) 硫黄島からの手紙(2006米) 女の一生(2016白) 【か】 かくも長き不在(1961仏) 切り裂…

芸の道はそんな道--のような『ブラック・スワン』

ダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』2010,米 バレエには興味がないというより縁がないのですが,近年,バレエ・ブームである,とテレビで数か月前にいってました.「白鳥の湖」という作品があることは知っていても白鳥と黒鳥を一人のバレリー…

原節子の『晩春』--小津安二郎(1)

小津安二郎『晩春』昭和24年(1949)1949年を思い出すには すでに90歳くらいの人でないともう不可能でしょう.私にとっても戦後のイメージは自分のうっすらとした記憶なのか50年代後半からみてきた映画やドラマのイメージによってつくられたものなのかもうわか…

『つぎにくるソヒ』または『あしたの少女』--(2),あるいは,宝塚宙組生自死について(2)

宝塚について(2)---法の問題と倫理の問題昨日,被害者家族側の代理人弁護士が記者会見をおこないました.当然ネットでは,ファンが話題にします.被害者側にたつ人と劇団側にたつ人.*** ネット記事やファンブログをみて思うこと. ①遺族側弁護士が,いくら…

『ローマの休日』--ラブ・コメの原点

『ローマの休日』ウィリアム・ワイラー監督,米,1953こどものころから高年まで二三度みてそれから20年以上たってほとんど覚えていないのでまた見た.若きオードリー・ヘプバーンの魅力を存分に描いだした「ロマンティック・コメディ」.※「ラブ・コメ」とは…

バスにのる『窓の外は冬』

『窓の外は冬』2020,イ・サンジン監督<<大阪韓国映画祭>>韓国映画祭で選ばれてなかったら私はみることがなかっただろう小さな作品です. 大人へとかわりつつあるふつうの若者が夢の挫折と失恋とをこころの奥底に沈めて現実のじぶんをとらえようとする静かな…

チャ・テヒョンの『マイ・ハート・パピー』あるいは『モンムンイ』

キム・ジュファン監督『モンムンイ』2023多くて<<韓国映画祭>> 駐大阪韓国文化院初めて韓国映画をみたのは,アン・ソンギを知ったころで『アジア映画祭』でした.一般の映画館が800円くらいだったかで,アジア映画祭は1本600円.私は中国映画がおもしろいと…