『暗数殺人』---刑事の執念
キム・ユンソクの『暗数殺人』2018,韓国
(GYAO)
この人のでている映画は
わりとみてきた.
はじめは,チェ・ミンシクと
混同していたのが
いまではわかる.
『タチャ』2006
『楽しき人生』2007
『チェイサー』2008
『亀,走る』2009
『ワンドゥギ』2011
『10人の泥棒たち』2012
『ファイ』2013
『海霧』2014
『プリースト』2015
『天命の城』2017
『1987』2017
『暗数殺人』2018
虎狩の映画もみたなと思いだし確認したら,
これはチェ・ミンシク(『隻眼の虎』2015).
あといくつか見ているかもしれない.
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これだけ見れば,ファンともいえるが,
Gyaoのおかげ.
Gyaoでないのは,『1987』と『天命の城』くらい.
***
「暗数殺人」という言葉をはじめて
しった.
被害者がいるらしいが,
死体がない,
通報もない,
だから,捜査もなし.
刑事が連続犯人とおぼしきテオ(チュ・ジフン)の
自分だけへの供述を信じて
振り回され
警察内で孤立していく.
周囲は,もう諦めるようにいう.
深くのめりこむほど,
引き返すことはできない.
**
犯人役のチュ・ジフンの
自身がありながらも,
焦燥感をただよわせた
迫力のある表情が際立つ.
この映画は
権力などの社会悪や
警察への批判をしているわけではない.
現在の制度や警察権力では
どうしようもない
パーソナルな問題を
えぐりだしているのだ.
人間社会には
テオのような怪物が
多くいるかもしれないし,
死体なき殺人は
日々おこっているかもしれない.
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実話にもとづいているらしい.
【追記】
チュ・ジフンについては
ほぼ知らなかったのですが,
『私は王である』2012
は面白かったので,
数年前,もう一度みました.
※コメディー.