チ・ヒョヌの『トロットの恋人』2014
(Gyao)
2014年のテレビドラマだからなのか
予算のせいか
古い感じがするが,
10分もみないうちになれてしまう.
マラソンを断念した歌の得意なチェ・ヂュニ(チョン・ウンジ)が
K-POPのトップ・スター,チャン・ジュニョン(チ・ヒョヌ)とともに
いくつもの苦難と愛を体験しながら
演歌歌手の道を歩んでいくラブコメ.
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芸能事務所でのいじめ,
要領のわるい父親の逃亡と病気,
20年前の事故の謎,
スキャンダルのねつ造,
記憶の喪失.
そして
父親の代わりに社長を務めるチョ・グヌ(シン・ソンロク)が
奇妙で有能かつ純粋な男として
チュニをめぐり,三角関係をつくる.
おなじみのテーマが
もりだくさんで,
私たちは,
チュニを潰そうとする人たちに,
はらはらしながらも
チュニをささえてくれている人たちをみることで
ほっとすることができる
根性ドラマとなっている.
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韓国ドラマで感心するのは
「子役」俳優のレベルの高さ.
チュニの妹ピョルの存在は
姉妹がけなげに,しかも強く生きていることを
感じさせる.
妹はお荷物ではなく,
唯一の家族としていてくれることで
姉としての思いを強くし,
芸能界・社会でのつらさを耐える支えとなっている.
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若きイ・セヨン(スイン役)が,
同じ事務所の優等生の先輩歌手,ライバルとして
(かわいらしい子役俳優の先入観があっても)
ひじょうに憎々しい,
嫌われ役として
実力をのばしていることが
(じぶんが歳をとったこともあり)
感慨深かった.
※このころ20歳そこそこだったのだろうか?
因縁話,サスペンス,サクセスストーリーでもあるので
終盤,テーマが拡散するきらいはあるけれども
勇気づけられるラブコメだった.