村田沙耶香『コンビニ人間』(文春文庫)
昨年,ラジオでなぜか
芥川賞受賞のころのインタビューのようなものを
きき,
読みたいと思いながらも
忘れていました.
偶然,書店でみて思い出しました.
2016年,芥川賞受賞したというのだから
それにまったくついていってない
ふだんになっています.
(当時は両親の介護できつかった!)
作品ではなく,作者の人生観が
そのあたりにごろごろしている
人間の影のようで衝撃を受けたのです.
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『コンビニ人間』を読むと
たいがいの人は
自分が描かれていることに気づきます.
小さいころから老人になっても
抱き続ける他者との違和感.
社会になじまない自分.
年齢ごとにふさわしい
生きるマニュアルさえ与えてもらえれば
迷惑にくらすことを誓います.
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それが,自然に描かれています.