監督カン・ヒョンチョル『サニー』2011
私にはシム・ウンギョンの映画のように
思うのですが,
大ヒットしたのに,シム・ウンギョンはなにも受賞
していないらしいです.
たぶん…
芸歴がすでに長く,
受賞できそうなものはほとんど
もらってきているから.
子役と言えば「チャングム」の
センガクシたちくらいしか私は知らなかったし
日本ではあまり注目されていなかったころ,
続いて『ファンジニ』2006,『太王四神紀』2007で
この子役をみて,
キャラクターでなく,演技でやっているのを
見ました.
(まだ韓国ドラマを少しみはじめたころ)
『少女は悪魔を待ちわびて』2016
で犯人とともに強烈に主演を演じていたのが
シム・ウンギョン.
GYAOで『キム・マンドク』をみて,
主演の「大女優」よりもキム・マンドクらしい
子ども時代を演じていて,
感心していました.
いったん『ネイル・カンタービレ』2014で
なんかしっくりこなかったのが
『新聞記者』2019での最前線の新聞記者らしい
壮絶な仕事ぶり!
***
で,シム・ウンギョンだから,と
避けていた『サニー』を見ました.
*
1986年ころの韓国を
私は日本人としても
ほとんど知識がなかったのですが,
いまでは
『1987,ある闘いの真実』
『タクシー運転手』
や
ドラマ『応答せよ』,
それ以外でもいくつか
関連する映画をみてきました.
自分が生きている日本のことは
忘れてしまって
雰囲気はつかめるようになっているつもり.
だから,
(自分より遙かに若い人たちの青春であるのに)
なんとなく懐かしいのです.
でも,わからない
雰囲気があり
泣くまではいたりませんでした.
***
私たちは韓国の人たちのように
友人をたいせつに思ってきたのでしょうか.
わたし自身は,
80年代は,働いていて
疲れた頃に「24時間戦えますか」で
90年代にはいって
実際,休みもとらず,12~14時間くらいはたらき
帰宅後も仕事をするようになっていました.
じぶんをふりかえり出したのは
こうして
高齢者になってしまってから.
友だち?
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それとも,
このような友だちは
韓国人にとっても夢でしかないのでしょうか?
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【追記】
米国在住の知人に
ベトナム戦争の映画があると
英題『Sunny』(あなたは遠いところに)をすすめました.
アメリカにあったDVD(韓国映画もたいがい中国製)が
『Sunny』,みると連続ドラマだというのです.
「それ,香港でドラマにリメイクしてあるやつでしょう」
「そんなはずはない,韓国語だ」
いや,そんなことはない,
とやりとりをしていたら
むこうもめんどうになって
うやむやになってしまい
申しわけなかったのです.
それで,
今回,韓国版『サニー』をみたら
やはり面白い.
というか,しんみりきました.