たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

『異夢-イモン』(1) 義烈団―日本史と世界史

『イモン』(Gyaoでみた)

1920年代,京城朝鮮総督府がドラマの中心.

(私の若いころ)
日本史・世界史ともに東アジアの現代史が
重要領域として
はやっていて,

多くの証人がまだ元気な戦後で
日本の近現代史
社会を理解するために必要だったからか.

私は,
「いくいくサンイチ運動」
ではなく「いくいくワイマール」で
憶えた.

**

『異夢』は
朝鮮人反日抵抗運動のドラマだから
われわれに見せてだいじょうぶなのかな,
とおそるおそるみ始めた.

大作であった.

・・・
日本の統治は
ぼんやりと描かれていた.

日本の軍部の暴走を問題とし,


それ以上に
非難すべき対象として
日本に忠誠をちかっている親日派が指弾される.

イモン

 

日朝関係の政治状況を感情的にとらえず

ヨンジン(イ.ヨウォン)と義烈団の団長キム・ウォンボン(ユ・ジテ)
の恋愛を
軸にすすめていくことは,
日本のファンへの配慮だろう.

実際にロマンスは多くあったのだろうけども
地下にもぐり
抵抗運動,独立運動に携わった
人々の命がけの思いが
ややおだやかな感じにみえてしまった.

異夢

私たちの現実が逼迫しているから
そう思うのかもしれない.

他国が理由をつけて
自分の国に侵攻してくること.
長年にわたる軍事支配は
じぶんたちが望んだものではない.

異夢

ひるがえって考えれば,
『異夢』がたおそうとしているのは
現在の権力である.
民衆を苦しめる権力そのものである.

**

ひとびとは
それでも生活しているのであって
自分たちの生活こそが世界の歴史のはずである.

「歴史」はこの世界を
記述しようとしない.

異夢

これは革命のはなしではなく,
じぶんたちの生活をとりもどそうとする
ひとびとの歴史の断片である.

となると,
ヨンジンとウォンボンの
恋愛は重要な主題でもある.