『かくも長き不在』1961
gyao で★4つだったのでみました.
16年前,ゲシュタポに連行された夫に
そっくりな浮浪者に気づいたテレーズ.
おばやおいは確信がもてない.
身長や声もちがうが,
もっている証明書の名前もちがうではないか,と.
夫らしき男は
テレーズの優しさに心打たれるが
記憶をとりもどすことが不可能だという.
狭い部屋を入れない男.
テレーズは,食事を用意し,
音楽をきき,
2人で
ダンスをおどる.
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1960年ころの実際のパリだろうが,
戦禍が癒えない
建物が残る.
それ以上に,庶民のこころに
不可解な記憶が残っているはず.
16年の歳月
確かなものは何もなくなるほどの不在だった.
フランスも
「戦後」でしかなかった.