たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

二宮和也『硫黄島からの手紙』2006, アメリカ

クリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』2006

Gyao

アメリカ製作の日本人の映画ということで,
いままで避けてきた.

しかし,
このような意欲的なつくりかたを
逆に日本人の監督もしていくべきで,
すでによい作品もある.

***

主演は渡辺謙となっているが,
みた結果からいうと
二宮和也を主役とすべきであり,
この「西郷昇」の心情を通し,
若い兵からみた日米戦争を構成するべきであった.

 


もともと親米的な栗林(渡辺)を軸とすることで
戦争にまきこまれていく若者が
厭戦的でありながらも
西郷が栗林中将を信頼していくようすが
うすっぺらくなってしまった.

彼がどうなるのか,
それとともに伊藤大尉がどうなるのか,
がみている者にすぐわかってしまい,
玉砕という精神が,短絡的なものとして
描かれているようにみえた.

***



脚本と演出がまだまだ
アメリカ軍的な戦争観を前提に
しているからかもしれない.

***

こまかいこと.

水さえも十分でない硫黄島
日本兵
何日も穴倉にかくれているのに
彼らは髭をきれいにそっているし,
顔は汚してあるが
疲弊し,泥だらけのわりには
血色のよさそうな表情をしていた.

極限状態にいる兵士を
アメリカの製作陣はイメージできなかったのだろうか.

***
俳優たちは
それでも,何とか日本兵を演じている.
これからを期待したい.