たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

『歩いても 歩いても』樹木希林のくらした家

是枝監督『歩いても 歩いても』2008

(gyao)


『誰も知らない』2004
歩いても 歩いても』2008
『空気人形』2008
そして父になる』2013
『海街daiary』2015
海よりもまだ深く』2016
万引き家族』2018

あんまり見ていなかった気がしていたが
調べてみると
是枝作品は7本見ていた.

偶然であろうが,
7本ともに,誰とともに暮らすのか
という視点がある.

**

『歩いても 歩いても』は
7番目にみたことになる.

『歩いても 歩いても』父(原田芳雄)の後姿

この作品には,
7本の映画と共通の目があり,
〈家〉の内部と,〈窓〉からみえる外部を
見る者に再構成できるくらいにうつしていく.

この夏の情景に
家のある高台から海へいく道に
石段がある.

まず,父(原田芳雄)がくだっていく.

つぎに,次男リョウタ夫婦と息子が
のぼる.

『歩いても 歩いても』スイカをもつリョウタ(阿部寛

老父とリョウタと,血のつながらない孫の
3人が海へむかう.

一泊したリョウタ一家3人を
バス停で見送った
老いた夫婦が家にもどっていく.

『歩いても 歩いても』老夫婦(樹木希林原田芳雄

海への道は家への帰路でもあるのだ.

**

是枝裕和
ふつうの〈家〉を描いている.

順に誰かが死んでいくし,
わすれてしまうこともある.
つぎに
誰かがくるかもしれない.

家族をながめているのは
〈家〉であり,
それも崩れていき,

いつか
家族は墓石にあつまることになる.

そう思いいたらなかったとしても.

『歩いても 歩いても』樹木希林が構想する家