『劇映画 沖縄』1970,
日本人にとって民主主義とは何か.
昭和30年代と10年後の昭和40年代の沖縄の生きる方向をとらえようとした3時間18分の大作.説明するのではなくフィクションであることで,かえって直接的にオキナワの中にある日本人を描き出している.
土地の強制接収は住民運動となり,若者たちは10年後基地労働者となり,労働運動をもオキナワの市民運動にひきあげていく.
個人の弱さとそのときそのときに立場の表明と政治的決断をせまられる市民.
私たちが忘れてしまっているオキナワの問題を,この映画は教えてくれる.
Gyaoで見た.
50年前の映画ではあるが,すでに民主主義をつぶそうとする日本人の社会や,民主主義国家のはずの米軍の矛盾.ストを権利だとは思わない私たちの水準の低さ.
日本の権力と,権力そのものの米軍.