『プンニョンマンション』
Gyao .
何年も前に見たので,今回は数本見なおしました.
これは,ただただおかしいコメディで,
私の中では,「最高傑作」だと思っています.
第1話からひきこまれ,物語としては殺された父親の遺産をめぐるサスペンスが
根底にあって,
それぞれの登場人物の設定が
とことん極端に追及されることで個性的になってくる
ブラックな雰囲気をつくりだしています.
マンションの住人がそれぞれ謎をもっています.
あるいは,呪われたマンションのようにも.
わらわせるだけではなく,
父親を殺した犯人は誰か,
青年は無事,遺産を相続できるのか,
そして
恋愛のいくえは,どうなるのか.
いくつもの不安材料があります.
みていると主人公のオ・ボッキュにも
われわれの知らない秘密があるように思えてきます.
いくつかの人間関係,事実と回想が
少しずつ明らかになり,
古いプンニョンマンション(「豊年ビラ」)にかくされた
秘密にも焦点があたります.
いくつかの意図しない事件が
おこっていく過程も
コミカルなフィクションでありながらも
はらはらしてしまいます.
2010年のドラマですが
ガラケーも駆使されていて
細部にわたり
よくねられた演出だと思います.
とってつけたような痛快なエピソードが
次の展開に重要にからんでくる自然な
緩急が可能なのは,
脚本がよいのか
監督がよいのか
役者がよいのか
いつも考えるところです.
**
[追記]
シン・ハギュンは見て失敗は
ないと思っています.
この他に
よいと思うのが
◎『ブレイン』
まあまあ
○『私の恋愛のすべて』
○『ナイスガイ』
並
『交渉人』
『悪い刑事』