たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

チャ・ミギョンの『京都から届いた手紙』

キム・ミンジュ監督『京都からきた手紙』2022,韓国

<<第9回韓国映画祭>>駐大阪韓国文化院

一昨年に「韓国映画祭」があると知って
応募して
今回もわりとチケットがあたったので,
うれしい(明後日の分もあたった)のです.

4日間で6本の映画が上映されます.

その1つめが『京都から届いた手紙』.
Google で原題を調べると「京都からの手紙」か「京都からきた手紙」
とした方が
映画の設定にちかいように思います.

 

『京都から届いた手紙』母親(チャ・ミギョン)に久しぶりにあう.

釜山が舞台.
空間設定としては,ソウル,京都がつながっています.
60くらいの母親と3人の娘の物語.

ソウルで仕事をしていた次女が
久しぶりに帰ってきます.

母のくらしぶりと職場での事故を
しって,
母が認知症初期であることをしります.

ともに暮らしている長女は
すでに感づいていたし,将来,施設に
あずけることも考えています.
三女は,高校生でダンスでソウルでくらすことを
夢見ています.

**
三姉妹とも,
(彼女たちにとって)ろくでもない男に
であったり
仕事や夢がうまくいきません.

**
(作家志望だった)次女(ハン・ソナ)は
母親あての古い日本語の手紙をみつけて
母の過去を知りたくなります.

『京都から届いた手紙』の三姉妹

母とその母親(日本人)の
生きてきた歴史を知っていくことで

ばらばらになりかけていた
母親と娘たちそれぞれの
回復と自己確認の小さな物語です.

**
あっという展開や
事件らしい事件や悲劇は
おこりません.

登場する男たちは
たよりのない存在です.

ふつうの家族のくらしぶりがあります.

**
私は
監督の名前から性別を知ることはできませんが
なんとなく
若い女性からみた
現代社会が描かれているように
思いました.

男性,とくに,おやじ,必見の映画.

【追記】
京都については,架空の町名がもちいられていて
風景も日本的ですが
京都ではないことが

日本人にはわかります.
しかし
それも愉しみのひとつ!