たけの湯な日記

個人的な感想ー画像の「引用」が不安です.

111a 日本映画

あさのあつこ原作『バッテリー』2007

『バッテリー』滝田洋二郎監督,2007(テレビ)※原作は読んでいません.岡山のいなか町の中学野球部が舞台.高校生や大学生ではない,軽快な登場人物たちの若い単純な心理が,フレッシュに感じられます. 『バッテリー』 とても若い俳優たちが漫画のキャラク…

仲間由紀恵『大奥』―江戸の映像美

仲間由紀恵『大奥』2006(Gyao)豪華なロケとセット,衣装.映画がはじまると,圧倒されました. ネットで残っている,宣伝用の記事では20億とも25ともでていて,キャスティングもすごい(ということ).公開当時,私は勤めていて,週休2日制は給与カットだ…

『今夜,ロマンス劇場で』―映画の世界

『今夜,ロマンス劇場で』Gyao Gyaoは無料でありがたいし,プロジェクターでみるときコマーシャルもほとんど入らない.安物のスクリーンを襖の前にたらしているから,音響を我慢すればわりと満足している.『今夜,ロマンス劇場で』武内英樹,2018は公開当時…

ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~ 信友家の記録 

信友直子監督『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』2022,アンプラグド「ぼけますから、よろしくお願いします」の続編であるので,『~おかえり お母さん~』という副題で,どのような構成かは,予測がつく.じぶんの親類の近況を情報…

『ゆきゆきて,神軍』1987,バブル期の日本

『ゆきゆきて,神軍』1987, 原一男監督ニューギニアで生き残った工兵隊員,奥崎謙三(1920-2005)の 1982-83年の活動をおったドキュメンタリー映画.**バブル経済に移りつつあった日本にこのように徹底した思考と行動の人物がいたこと,それが映像として残って…

井上光晴『地の群れ』

監督,熊井啓『地の群れ』1970,ATG(Gyao) エンタープライズ寄港阻止の写真が挿入されているので, 現在が1969年ころの佐世保.1941年と1945年とその後が過去として映し出される.「現在」は大阪万博の時代であったがこのような映画が撮影できる町がまだま…

松田優作の『陽炎座』

鈴木清順『陽炎座』1981 (Gyao) 鈴木清順をみたのも私は出遅れていた.働くまでは,映画館にいくだけの余裕がなかったからだ.松田優作は,どっかの会館で400円くらいだったか『蘇る金狼』とか一連の作品をみることができたので,昼飯をぬいて1日みた記憶…

寺島しのぶ『キャタピラー』2010

若松孝二監督『キャタピラー』2010GYAO『実録・連合赤軍』2008をみたので,『キャタピラー』をみた. 私はこの設定を山上龍彦の『光る風』で読んだような記憶がある.優秀な兄が,四肢を喪失して戦場からもどってくる.その後は憶えていないし,まんがの…

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』2008,若松孝二

『実録・連合赤軍』2008,若松孝二 (Gyao)3時間をこえる大作.1960年ころから1972年まで,連合赤軍がどのようにうまれ,「あさま山荘事件」に至ったのか,が準ドキュメンタリーとして描かれている. 「あさま山荘への道程」 1960年ころの学生たちは,すで…

『劇映画 沖縄』1969, 武田敦

『劇映画 沖縄』1970, 劇映画 沖縄 日本人にとって民主主義とは何か. 昭和30年代と10年後の昭和40年代の沖縄の生きる方向をとらえようとした3時間18分の大作.説明するのではなくフィクションであることで,かえって直接的にオキナワの中にある日本人を描き…